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医療費控除で税金はいくら戻る?計算方法と確定申告の手順【2026年版】

最終更新日: 2026年6月12日

医療費控除で税金はいくら戻る?計算方法と確定申告の手順【2026年版】

「去年、病院代がかなりかかったけど、確定申告で戻ってくるってホント?」——家族に大病があった年や、歯科治療が重なった年は、医療費控除を申告すると税金が還付される可能性があります。本記事では、いくら戻るかの計算式と申告手順をわかりやすく解説します。

医療費控除の基本と計算式

医療費控除は、1年間(1月1日〜12月31日)に自己負担した医療費が一定額を超えた場合に、所得から控除できる制度です。

計算式は以下の通りです。

医療費控除額 = 実際に支払った医療費 − 保険金等の補填額 − 10万円(※)

※総所得金額が200万円未満の場合は「総所得金額 × 5%」が下限となります。

たとえば年収500万円の方が年間30万円の医療費を支払い、保険から5万円の補填があった場合:

控除額 = 30万円 − 5万円 − 10万円 = 15万円

いくら税金が戻る?所得税率別の還付額

医療費控除で控除できるのは「所得金額」です。これにより所得税と住民税が減額されます。

年収(給与)所得税率控除15万円の場合の還付目安
300万円10%約24,500円(所得税+住民税)
400万円20%約34,500円
500万円20%約34,500円
700万円23%約37,950円
900万円33%約49,500円

住民税は所得 × 10%なので、どの所得でも控除額 × 10%が住民税から減額されます。所得税分は翌年の確定申告後に振り込みで還付され、住民税分は翌年6月からの住民税が安くなる形で反映されます。

医療費控除の対象になる費用

医療費控除の対象になる主な費用は以下のとおりです。

  • 病院・歯科での診察・治療費
  • 処方箋による薬代
  • 入院時の食事代(1食460円の標準負担額)
  • 通院のための公共交通機関の交通費
  • 介護保険サービスの自己負担分(一部)

対象にならないもの:市販薬(セルフメディケーション税制との選択制)、人間ドック・健康診断(病気が発見されない場合)、入院中のパジャマ・日用品代、美容目的の治療など。

確定申告の手順【2026年版】

医療費控除を受けるための確定申告は毎年2月16日〜3月15日に行います。ただし還付申告(税金が戻るケース)は1月1日から5年以内なら申告可能です。

手順:

  1. 医療費の領収書を集める:1年分をまとめて保管しておきましょう。
  2. 医療費控除の明細書を作成:国税庁の確定申告書作成コーナーで入力できます。
  3. 確定申告書を提出:e-Tax(オンライン)か郵送か、税務署窓口で提出します。
  4. 還付金の振込:申告後1〜2カ月で指定口座に振り込まれます。

2017年以降、医療費の領収書は税務署への提出は不要ですが、5年間の自宅保管が義務づけられています。捨てずに取っておきましょう。

実際の計算例:年収600万円・医療費30万円の場合

年収600万円・年間医療費30万円・保険金補填なしのケースで試算します。

  • 控除額:30万円 − 10万円 = 20万円
  • 所得税還付(税率20%):20万円 × 20% = 4万円
  • 住民税軽減(税率10%):20万円 × 10% = 2万円

合計で約6万円の節税になります。申告するだけでこれだけ戻ってくるため、医療費が多かった年は必ず確認しましょう。

セルフメディケーション税制との選択

市販薬(OTC医薬品)を年間12,000円以上購入した場合、「セルフメディケーション税制」を利用できます。ただし通常の医療費控除とどちらか一方しか選べません

| | 通常の医療費控除 | セルフメディケーション税制 | |---|---|---| | 対象 | 病院・薬局・交通費など | 指定OTC医薬品のみ | | 下限 | 10万円超 | 12,000円超 | | 上限控除額 | 200万円 | 8.8万円 | | 有利なケース | 入院・大きな治療があった年 | 病院に行かず市販薬で済んだ年 |

多くの方は通常の医療費控除の方が有利です。まずシミュレーターで通常の医療費控除額を計算してから判断しましょう。

領収書の保管期間

2017年以降、医療費の領収書は確定申告書への添付・税務署への提出が不要になりました。ただし申告後5年間は自宅で保管する義務があります(税務署から提示を求められた場合に備えるため)。封筒にまとめて年別に保管しておくと安心です。

まとめ

医療費控除は年間10万円を超えた医療費がある方なら、年収に関係なく申告できる節税制度です。家族全員分の医療費を合算できるので、家族に医療費がかさんだ年は特に要チェックです。自分のケースでいくら戻るかは、シミュレーターで事前に確認しておきましょう。

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